他人から生霊を飛ばされるとどうなるの?生霊の症状や種類とお祓いの方法

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霊障の原因の中でも非常に対処が難しいものとして生霊があります。

生霊には明確な目的があり、主たる人物もいるため、単純な死者の霊魂と生者間で発生する霊障とはある種全く異なります。生霊には必ず発生源である人間がいるため、現実世界での人間関係まで対処が波及するのです。そのため、間違った対処を行えば大きな二次被害が発生する可能性もあります。

今回は他人から生霊を飛ばされるとどうなるのか?生霊の症状や種類とお祓いの方法の二点について解説を行います。

死者の霊魂ではない、特殊な霊障の原因『生霊』とは?

生霊とは死者の霊魂ではなく生者の霊魂が原因となる特殊な霊障です。

通常は人間の肉体と霊魂は繋がっているため、体から離れることはできないのですが、強い感情の念によって霊魂の一部が生霊となる事があります。

近い現象として幽体離脱を挙げる事ができます。
自身の肉体とは別に霊魂のみが切り離され覚醒した状態が幽体離脱なのですが、生霊の場合は無覚醒の場合が多いです。つまり、意識を持った霊魂の本体とは別に一部の念のみが切り離された生霊は無意識に発生するのです。

死者の霊魂による霊障に対して生霊は呪いに近い性質を持っています。(生霊を飛ばす呪いもあるので、重複する部分もあります)

生霊が発生する原因は種々ありますが、恋愛や憎しみなど一種の強い執念によって発生する事が多いです。さらに、往々にしてこれらの念は『届かない』が故に発生しているのです。

叶わない恋愛、成就しない片思い、足り得ない嫉妬、果たせない復讐、晴らすことのできない憎しみ。

全て現実で『届かない』無念が強すぎる故の生霊なのです。現実世界での延長線上で発生する生者同士の出来事であるという面でも生霊は特殊であると言えます。

対処が難しい厄介な生霊について

生霊は霊障の規模以上に対処が難しい『厄介』な霊です。

通常の死霊と人間の間で発生する霊障の関係は単純なのですが、生霊の場合はこの関係性が複雑になります。前述のように生霊の発生は現実生活での延長線上にあるため、生霊への対処は直接的に現実に反映される場合があります。

例えば、現実で言いたい事を言えない人が匿名のネット掲示板に書き込みをしています。

その行為を禁止した場合に、それでも気持ちの治らない人は直接行動に出ます。また、書き込みが非常に悪質だった場合は法律で罰せられることもあるのです。

これと類似のことが生霊に対処する場合でも当てはまります。

生霊を無理やり除霊した場合、鬱憤の吐口を失った人が凶行に出る可能性もあります。さらに、生きた人間の霊魂を浄霊するということには単純な浄霊以上に大きな意味があります。現実世界での人間にも必ず何かしらの影響が出るでしょう。

また、生霊は無意識に発生してしまっている場合が大部分であり、本人も気付いていないということにも注意しなければいけません。掲示板の例は故意の行いですが、無意識の生霊は過失の出来事です。

無意識に生霊が発生している場合、相手は自分の生霊が除霊された事にも気付きません。

一時的に生霊を解決したとしても、原因となった感情が残っていれば再発の可能性が高いです。生霊は再発率が最も高い霊障でもあります。

ただ除霊・浄霊して霊障を解消するのではなく、現実での生活への影響も加味した対処を行わないといけないという面で生霊は非常に『厄介』なのです。

他人から生霊を飛ばされるとどうなる 症状と種類

生霊の種類 善性の生霊と悪性の生霊

生霊には大きく善性と悪性の2種類の原因があります。

恋愛での片思いでも愛情を伴っているため善性であると言えますが、家族や恋人への心配や愛情が強すぎる故に発生する生霊は完全に善性の霊です。例えば、遠く離れた場所にいる(遠距離恋愛・単身赴任)している相手への思いが強すぎるために発生する生霊が該当します。

対して、悪性の生霊は明確な害意を持った霊です。恨み、憎しみ、嫉妬など相手の事を滅ぼしたいが方法や力を持たない無念が生霊になる場合が該当します。

悪性の生霊は善性の生霊に比べて攻撃性が強く、善性の生霊は相手が外敵とは限らない為、対処が難しいです。

生霊の発生は「悪性の生霊」と「片思いの恋愛感情の生霊」のケースが一番多く、この2種類で大きく症状の区分を行うこともできます。

生霊を飛ばされたらどうなる? 症状について

霊障の症状を考える際に一番重要なのは「目的」に照応する部分です。

怨霊なら呪うこと、悪霊なら生気を奪うこと、地縛霊なら土地から追い出すことなど、それぞれの目的に照応した霊障が発生します。こういった観点で考えた場合に生霊の目的は下記の2種類が多くなり、それに照応した霊障が症状として発生します。

敵意を持った悪性の生霊「目的:害を与える」

「恨み、憎しみ、嫉妬の感情」が生霊となった場合は完全な敵意があり、目的には相手に対して害を与えるという事があります。

「精神力生命力を奪い弱体化させる、特定の感情を削がれる、特定の行動の際に症状が大きい」
※特定の〇〇(嫉妬なら恋愛感情、恋人と会う・会った後)
全てが目的と照応して飛ばした相手に害を与える内容になっています。

主に、悪夢を見る、金縛りになる、不眠症になる、倦怠感や疲労感が強い、睨まれるような視線を感じる、物音が壊れるという典型的な攻撃から、恋愛感情が薄れる、好きな事を行う時に気分が悪くなる、など特定した攻撃をされる症状があります。

また、悪夢の内容が「恋人への悪いイメージ」や「復讐される恐怖感」などの症状も当てはまります。

好意を持った善性の生霊「目的:気付いてもらう」

「片思いの恋愛、復縁の届かない想い」など叶わない好意(恋愛感情)が原因となった生霊は「気付いてもらう」という目的があります。

「不安や焦りを感じる、特定の人物が夢に出てくる、一定の場所から視線・物音がある」
これも目的と照応した症状が多いです。例えば、一定の場所には「その人物」に由縁のある物がある、想起させる物がある場合がわかりやすいです。

このタイプの生霊は飛ばされた相手が生霊の存在に気づき意識するほど症状が重くなるという特徴がああります。「気付いてもらう」という目的の達成に近づくほど霊の力は大きくなります。

また、この霊障の大きな問題は「気付いても終わらない」という事にあります。

無意識に強い感情の念によって霊魂の一部が先走ったとも言える生霊には感情・目的はあっても意識はありません。つまり、生霊は制御のできない舞台装置に近い存在であり、「気づかれた事に気づかない」まま症状のみを発生させ続けるのです。

生霊は本体である人間の目的達成のための舞台装置であり、当人の問題が改善しなければ終息しません。

生霊を祓うにはどうすれば良いのか? お祓いの方法について

個人で生霊のお祓いを行う法方について解説いたします。

一段階目が領域内での生霊の力を弱める浄化のお祓い、二段階目が生霊を寄せ付けない守護のお祓いです。
生霊への安全な対処は攻勢に出るのではなく、「弱らせる」「守りを固める」方法が適切です。

生霊浄化のお祓いの方法

準備する物

・白紙とペン

・清めた岩塩

・蝋燭とマッチ

・植物の枝(自然に落ちているもの)を欲しい本数
※折って取らないことに注意してください

お祓いの手順

①紙にペンで生霊浄化専用の魔術陣を書き込む。

②魔術陣の上に盛り塩、用意した枝を置く

③蝋燭に火をつけ魔術陣の両側に設置する

④準備した陣の前に座り精神を統一させる。

⑤魔術陣の上にある枝に手をかざし、下記の呪文を唱える。

「大地の精(ジン) 願いたまふ この地に根を張り 冥府の花を咲かせよ イーオン ラクリマ フロウス 」

呪文を唱えるときには霊障から助けて欲しいという念を込めてください。

⑥お祓いを終了し、霊障を防ぎたい場所に枝を置く(例:寝室、水場、霊障が頻発する場所、視線を感じる場所)

お祓いの終わり方

お祓いの終了手順は下記の通りになります。

・蝋燭の火を消す

・盛り塩を水に溶かす

・盛り塩を溶かした水に魔術陣を書きこんだ紙を入れ呪文を唱える。

「術式終了 フィニスマリナン」

・水は下水に流し、紙は乾かした後に破棄していただいて大丈夫です。

注意事項

・このお祓いを行う際に用意する木の枝は必ず自然に落ちている物を使用してください。

・お祓いは一人になれるときに誰にも見られないように注意してください。

・お祓いを行う時間帯は基本的に自由ですが、深夜は避けるようにしてください。

・蝋燭の火が火事や火傷の原因にならないように注意してください。

・魔術陣は描いてから1時間以内に使用してください。

・お祓いの持続期間は一ヶ月程度なので、一ヶ月経過したら枝は感謝を持って土に還してください。

・設置後の枝は他人に干渉されないように注意してください。(布をかぶせるなど)

お祓いの効果

このお祓いは木の枝に宿った大地の精を利用したお祓いの方法です。

お祓いの儀式を木の枝に行う事で枝には聖なる力が宿り、設置された空間内部の異物の力を吸い取り、花を咲かせ守護を行います。

つまり、自然の枝から魔術アイテムを簡易的に製作するのがこの術の目的です。

枝の置かれた場所に存在する生霊の持つ強すぎる念は花の成長の力に変換され、開花した冥府の花は領域内の主人を守護する盾となります。行き場がない感情が生み出す生霊の念の矛先を変える事で無駄に刺激を与える事なくお祓いができます。

生霊を強制退去させるお祓いもありますが、こちらのお祓いが一番安全な術です。

さいごに 皆様へのメッセージ

今回は他人から「生霊を飛ばされるとどうなるのか?生霊の症状や種類とお祓いの方法」という内容について解説を行ってきました。

生霊は時間が解決してくれる場合もあるので敏感に反応しすぎず、最後に紹介したお祓いでやり過ごすのが一番安全です。しかし、悪意の強い生霊は無視できない霊障を発生させることもありますので、不安に感じる場合は専門家に相談してみるとよいでしょう。

特に思い当たる節がある場合は注意が必要です。

最近告白を断った、誰からか恨みを買うようなことをした、恋人と別れて音信不通にしているなど、生霊が発生してしまう原因が思い当たる場合は危険性が高まります。

生霊も他の霊に漏れず、「意識される」という事が力の増加につながります。

また、誰しもが無意識に生霊を飛ばしてしまっているという可能性を知っておくことも大切です。自分の中の感情を抑圧しすぎない生活を心がけましょう。

竜胆会からのおしらせ

当団体のトップページには霊障自己診断ファイルを掲載しておりますので、霊障にあっているかもしれないという方は是非、参考にしてみてください。

当記事をお読みくださりありがとうございます。記事の内容に関して疑問な点や不安のある方や霊障に現在も悩んでいるという方は無料で相談を受け付けておりますので、無料相談フォームよりご相談ください。

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